堀大輔のショートスリーパー論、短時間睡眠は可能か検証

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ショートスリーパーを公言する堀大輔氏と、美容外科医の高須幹弥氏との対談が話題になったことをきっかけに、「そもそも1日30分程度の睡眠で本当に生活できるのか」「ショートスリーパーは訓練でなれるのか」という点に関心を持つ人が増えています。この記事では、医学的に確認されている知見と、堀氏・協会側の主張の両方を整理します。本記事は堀氏の睡眠時間の真偽を判定するものではなく、また特定の健康法を推奨するものでもありません。

⚠ この記事の位置づけ

対談そのものの経緯については、こちらの記事で整理しています。

→ 堀大輔が高須幹弥との対談で激怒?何があったのか経緯を整理

医学的に確認されている「真のショートスリーパー」とは

医学の分野では、単に睡眠時間が短い人すべてを「ショートスリーパー」と呼ぶわけではない。睡眠に関する研究機関の情報によれば、目覚まし時計なしで自然に短時間で目が覚め、平日・休日を問わず日中の眠気や集中力低下が見られない、という条件を満たす場合に限り、医学的な意味での”真のショートスリーパー”とされる。こうした特性は、本人の努力や生活上の必要性によるものではなく、生まれつきの体質として現れるとされている。

近年の研究では、DEC2やADRB1といった特定の遺伝子の変異を持つ人が、短い睡眠時間でも支障なく活動できる「家族性自然短時間睡眠(Familial Natural Short Sleep)」と呼ばれる体質にあたることが報告されている。ただし、この体質に該当する人はごく少数とされ、ある研究グループの報告では10万人あたり数人程度という、非常に稀な頻度であると紹介されている。

堀大輔氏・協会側の主張

一方、堀氏が代表理事を務める一般社団法人日本ショートスリーパー育成協会は、独自の訓練プログラムを通じて、遺伝的な体質に関係なく誰でも短時間睡眠に近づくことができるという立場を公式サイト等で説明している。同協会の説明によれば、これまでに1,200人以上が訓練を受け、その多くが睡眠時間の削減に成功したと報告されているとしている。

この主張は、上記で紹介した「真のショートスリーパーは訓練でなれるものではなく、遺伝的な体質である」とする医学的な知見とは、立場が大きく異なる。堀氏側は、睡眠の質やタイミングを整えることで必要睡眠量そのものを変化させられるという考え方を根拠としているが、これを裏付ける査読済みの医学論文などが本記事執筆時点で確認できているわけではない。

睡眠不足が続いた場合に指摘されているリスク

仮に体質的な”真のショートスリーパー”ではない状態で、慢性的に睡眠時間を削った場合については、医療機関や公的機関から健康への影響が指摘されている。厚生労働省の情報サイトなどによれば、慢性的な睡眠不足は、食欲に関わるホルモンバランスの乱れや、血糖値のコントロールへの影響、血圧が夜間も下がりにくくなることなどと関連するとされ、生活習慣病や心血管疾患のリスクを高める可能性が指摘されている。また、日中の眠気や集中力の低下、気分の落ち込みなど、精神面への影響を指摘する情報もある。

ここで重要なのは、「短時間睡眠でも問題がない体質の人」と「無理に睡眠時間を削っている状態の人」とでは、身体への影響がまったく異なるとされている点である。前者に該当するかどうかは自己判断が難しく、医療機関での検査や専門家の判断が必要とされている。

対談での対立点との関係

高須氏が対談の中で示していた懐疑的な立場は、上記の「真のショートスリーパーは極めて稀な遺伝的体質である」という医学的な知見に沿ったものと考えられる。一方、堀氏側の「訓練で誰でもなれる」という主張は、現時点で広く確立された医学的知見とは異なる立場に立っている。どちらが正しいかを本記事で断定することはできないが、少なくとも両者の主張の”前提”が異なっていることは整理しておく必要がある。

よくある質問

Q. 誰でも訓練すればショートスリーパーになれますか?
医学的な主流の見解では、真のショートスリーパーは遺伝的な体質によるものとされ、訓練によって後天的になれるという説は、広く確立された医学的根拠があるとは言えません。個別の体質については自己判断せず、専門の医療機関にご相談ください。

Q. 堀大輔さんの睡眠時間は本当ですか?
本記事では判定していません。長期間にわたる客観的な検査結果などが公開されているかどうかは、本記事執筆時点で確認できていません。

Q. 睡眠時間を削る訓練を試しても大丈夫ですか?
本記事は特定の健康法を推奨するものではありません。体調に不安がある場合や、睡眠に関する相談がある場合は、医師などの専門家にご相談ください。

まとめ

医学的に確認されている”真のショートスリーパー”は、訓練ではなく遺伝的な体質によるものとされ、該当する人はごく少数とされている。堀氏側の「訓練で誰でもなれる」という主張は、この医学的な知見とは異なる立場に立っており、対談での対立も、突き詰めればこの前提の違いに起因していると考えられる。9月に予定されている実証ライブ配信でどのような結果が示されるのか、続報を追っていく。

※本記事は医療的な助言を目的としたものではありません。個別の体質や健康状態については、医師などの専門家にご相談ください。


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