最近車によく使われている樹脂の部分ですが、数年経過すると白くなって見た目的にも古くなった感じがして嫌だったので、復活させてみました。
なぜ車の樹脂パーツは白くなるのか?
白化の原因とメカニズム
車の樹脂パーツが白化する主な原因は以下の通りです:
1. 紫外線による劣化
- 太陽光に含まれる紫外線が樹脂表面の分子結合を破壊
- PP(ポリプロピレン)素材の分子構造が変化し、光の屈折率が変わる
- 結果として表面が白っぽく見えるようになる
2. 熱による油分の流出
- 高温により樹脂内の可塑剤(柔軟剤)が抜け出る
- 表面の艶を保つ油分が失われ、乾燥した状態になる
- 表面に微細なひび割れが発生し、光が乱反射する
3. 酸化と汚れの蓄積
- 付着した油分や汚れが酸化し、白濁の原因となる
- 酸性雨や化学物質による表面の侵食
- 洗車時の洗剤残りも白化を促進させる要因
未塗装樹脂ブラックコート


未塗装樹脂部分に塗って拭き取るだけで黒くなってコーティングもしてくれます。
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未塗装樹脂ブラックコートは、白化した樹脂パーツを復活させる専用のコーティング剤です。
作用メカニズム
復活の原理
- 樹脂表面にできた微細な隙間をコーティング剤で埋める
- 失われた油分を補充し、本来の艶を取り戻す
- 保護被膜を形成し、今後の劣化を防ぐ
効果の持続期間 製品によって異なりますが、一般的な持続期間は:
- 一般的な製品:約3ヶ月~6ヶ月
- 高品質製品:6ヶ月~1年程度
- プロ仕様製品:最大3年間(定期メンテナンス込み)
施工方法と実践
必要な道具
- 未塗装樹脂ブラックコート
- 付属のスポンジまたはマイクロファイバークロス
- 綿棒(狭い部分用)
- マスキングテープ(必要に応じて)
- 中性洗剤
施工手順
1. 準備作業(15-30分)
- 車を日陰で冷ました状態で作業
- 樹脂パーツを中性洗剤で洗浄し、完全に乾燥させる
- 周辺をマスキングテープで保護(塗装面への付着防止)
2. 施工(20-30分) 付属のスポンジで塗り込んでいきます、狭いところや塗りにくいところは綿棒や布を使います。
- 少量ずつ均一に塗布(一度に広範囲に塗らない)
- 円を描くように塗り込み、ムラを防ぐ
- 5-10分程度浸透させた後、清潔な布で余分な液剤を拭き取る
3. 仕上げ(5-10分)
- 塗布後24時間は洗車を避ける
- ムラがないか確認し、必要に応じて部分的に修正
付属のスポンジで塗り込んでいきます、狭いところや塗りにくいところは綿棒や布を使います。

ビフォー・アフターの効果
ビフォーの写真が少なくてわかりにくいですが、かなり復活しました!
ビフォー
- 全体的に白っぽく、艶がない状態
- 古い車のような印象
アフター
- 深い黒色が復活
- 新車時のような艶と質感
- 車全体が若々しい印象に
ビフォーの写真が少なくてわかりにくいですが、かなり復活しました!






効果的な製品例:
- プロスタッフ 魁磨き塾 未塗装樹脂ブラックコート:約3ヶ月持続
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- ワコーズ スーパーハード:半年~1年の効果
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- SCHILD プラスチックコーティング:プロ仕様で長期効果
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白化を防ぐ予防策
日常的な対策
1. 駐車環境の改善
- 屋内駐車場や屋根付き駐車場の利用
- 車用カバーやUVカットシートの活用
- 直射日光を避けた駐車位置の選択
2. 定期的なメンテナンス
- 月1回程度の樹脂パーツ専用クリーナーでの清掃
- 3ヶ月毎の保護コーティング剤の塗布
- 洗車後の完全乾燥(水分残りは白化の原因)
3. 適切な洗車方法
- 中性洗剤の使用(強アルカリ性洗剤は避ける)
- 高圧洗浄機の直接噴射は控える
- 洗剤が樹脂に残らないよう十分にすすぐ
最後に
樹脂部分が白くなると車が古く見えるので、これをやるだけでかなり印象が変わります。
あとはどれくらい持つかですね。
長期的な効果を得るためのポイント
効果を最大化するコツ
- 施工前の下地処理を丁寧に行う
- 定期的なメンテナンスを怠らない
- 環境に応じた製品選択(海沿い地域では耐塩害性重視)
注意すべきポイント
- 炎天下での施工は避ける
- 塗りすぎによるムラに注意
- 他の部分(塗装面など)への付着を防ぐ
樹脂パーツの白化は避けられない経年劣化ですが、適切なケアと定期的なメンテナンスにより、長期間にわたって新車時の美しさを保つことが可能です。
特に未塗装樹脂ブラックコートは手軽で効果的な解決策として、多くのカーオーナーに愛用されている実用的な方法です。
参考リンク